日本SOD研究会 | 活性酸素による様々な弊害や疾病と活性酸素を抑制する丹羽SOD様作用食品について

最近、健康の鍵を握る物質として“活性酸素”と“SOD”の役割がクローズアップされてきました。そして、“活性酸素”が体内で増加すると、がんや成人病を始め、種々の弊害や疾病を引き起こすことがここ数年の間で明らかになってきました。当サイトでは、活性酸素の作用、障害、除去について丹羽靭負(耕三)博士の著書を中心に、出版物、学会誌、各種新聞などの公的な資料をもとにまとめて公開しております。

血流の停止・再灌流と活性酸素

脳血栓や脳梗塞、外科手術によっても活性酸素は発生する!丹羽靱負(耕三)・土佐清水病院長:「激増 活性酸素が死を招く」(日本テレビ出版刊)および加藤邦彦・東京大学大学院理学系講師:月刊わかさ(95-04))から引用

活性酸素は、血流停止後の再灌流時に発生します。例えば、脳血栓や脳梗塞で血流が止まった後の再灌流時、外科手術が終了した後の再灌流時、激しいスポーツ直後の筋肉内での再灌流時など、一度血流が停止した後で、再び流れ出すときに活性酸素は発生します。

活性酸素は、「血流再灌流時にも発生」して、悪影響を及ぼす
脳血栓や梗塞における再灌流の時、大量の活性酸素を発生する
活性酸素が大量発生するのは、血栓や梗塞での、再灌流(再び流れる)時です。血流停止時は、問題はないのですが、再灌流時に大量の活性酸素が発生するということが報告されたのです。
この血流再灌流時に発生する大量の活性酸素は、末端の脳細胞や心筋に栄養補給が充分でないところへ、再潅流で大量に発生した活性酸素が、血管や心臓の組織をさらに痛めつけてしまうためです。
外科手術でも血流の再灌流があり、大量の活性酸素が発生する
虚血・再還流にともなって生じる活性酸素は、外科手術でも大さな問題になっています。例えば、手術のさいには、一時的に局部の血流を止め、終了後には血流が元どおりになりますが、このときに活性酸素が発生して、注意をしないと、手術が成功したにもかかわらず、新たな障害を引き起こしてしまうからです。
スポーツスでも、血流の再灌流があり、大量の活性酸素が発生から引用
虚血・再還流は、スポーツでも起ります。走る、投げる、飛ぶといった激しい動作は、筋肉に血液を集中させ、消化器や性殖器などの臓器に血液が行かなくなる虚血状態を生み出し、スポーツを終えた後に、その血液が臓器に再還流します。これは、大量の活性酸素を発生させ、臓器などに障害をもたらす恐れがあります

手術時に発生する活性酸素の除去に、SODが必要な例

手術時の有害酸素(活性酸素)を消すため、酵素(SOD)を化学処理して吸収を高めた。橋田充・京都大学教授&高倉善信助教授:日本経済新聞(94-10-03)から引用

京都大学の橋田充教授、高倉善信助教授らの研究チームは、体内で有毒な酸素を消去する活性酸素除去酵素SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)を腎臓から効率よく吸収させる方法を確立した。
SODの電気的な性質を変えることで従来比、約10倍に吸収効率を高められることを動物実験で確かめた。SODは腎臓移植時に臓器の傷みを少なくするなどの効果がある。

手術などで、血流の停止と再灌流で発生した活性酸素が、細胞や臓器を傷つける
手術などの後、体の血流が再開すると、体内で有害な活性酸素が生まれ細胞や臓器を傷つける。これを防ぐためにSODを投与しても腎臓で再吸収されず、尿として排出されやすい欠点があった。
SODを化学的処理したら、臓器からの吸収率が高まり、腎臓機能が回復した!
研究チームは化学的処理によりマイナス電荷をもつSODをプラス電荷に変えた。ネズミを使った実験で効果を調べたところ再吸収の効率が高まり、従来の10分の1の量で虚皿状態にした腎臓の機能を回復することができた。
腎臓は血液中の老廃物質をいったんろ過した後、尿細管から必要な物質を再吸収する。尿細管がマイナスの電気を帯びているため、SODをプラスに帯電させると効率が高まるとみられる。
SODは臓器移植の臓器の傷みの軽減などへの応用が期待されている酵素。体内での吸収効率の向上は実用化を進める上で大きな課題となっていた。

このページのトップへ