日本SOD研究会 | 活性酸素による様々な弊害や疾病と活性酸素を抑制する丹羽SOD様作用食品について

最近、健康の鍵を握る物質として“活性酸素”と“SOD”の役割がクローズアップされてきました。そして、“活性酸素”が体内で増加すると、がんや成人病を始め、種々の弊害や疾病を引き起こすことがここ数年の間で明らかになってきました。当サイトでは、活性酸素の作用、障害、除去について丹羽靭負(耕三)博士の著書を中心に、出版物、学会誌、各種新聞などの公的な資料をもとにまとめて公開しております。

重症アトピーが治る注目のSOD療法

丹羽靱負(耕三)・土佐清水病院長:月刊安心(96-01)から引用

アトピーの重症化は環境汚染が一因
重症化、難治化を辿るアトピー性皮膚炎
10数年ほど前まで、アトピー性皮膚炎は治療のむずかしい病気ではありませんでした。
発症は小児に限られ、症状も軽く、しかも小学校に入るまでには自然に治っていたのです。
しかし現在、アトピー性皮膚炎の患者数は急増し、重症化、難治化の一途をたどっています。
治療を受けてもよくならず、病院を転々とする例も多いようです。民間療法も星の数ほど見受けられます。
アトピー性皮膚炎という病気に、いったいどのような変化が起こったのでしょうか。
30年間、アトピー性皮膚炎の治療にたずさわり、病状の変化をつぶさに観察してきた土佐清水病院院長の丹羽靱負先生にお話をうかがいました。
「アトピー性皮膚炎の病状は、ここ14~15年で、すっかり様変わりしています。その特徴を述べるとこうなります。
  • 従来のアトピー
    私が医師になったころ、アトピー性皮膚炎の患者さんは、就学前にほぼ全員が治癒していました。症状が出るのも、腕や下肢の屈側部(肘・膝の内側、手首、足首)だけでした。
  • 現在のアトピー
    ところがいまは、学童、さらに青壮年までが発病しています。症状も重く、全身の皮膚が赤くは腫れ上がり、強烈なかゆみで夜も脹れず、日常生活に支障をきたす人も少なくありません。
  • アトピーの変化
    従来のアトピーと現在のアトピーの変化は、以下のような4種の大きな変化と4種の小さな変化にまとめられます。

アトピー性皮膚炎は命に関わる病気ではなく、以前は自然に治っていたため、とかく軽く見られがちですが、現状のきびしさを認識してほしいと思います。

アトピーの主因は『活性酸素』

では、このように患者数が激増し、症状が重症化するのは、なにが原因なのでしょうか。

活性酸素は脂質と結びつき過酸化脂質という有害物質を作る
私は、アトピーの主因は『活性酸素』にあると、長年主張してきました。
活性酸素は体内にあるコレステロール、中性脂肪などの脂質(正確にいうと不飽和脂肪酸)と結びついて、これを酸化させ、過酸化脂質という有害な物質を作り出します。
過酸化脂質は血管、臓器、皮膚組織に付着して生体に障害を与えます。
悪いことに、細胞内部に浸透する性質があり、体内にとどまる時間も長いのです。
したがって、実際に害を及ぼすのは、活性酸素ではなく、過酸化脂質だと考えられます。
過酸化脂質による皮膚の保湿機能の喪失がアトピーを招く
欧米化食で不飽和脂肪酸の摂取量がふえ、体内の活性酸素が結びつき、大量の過酸化脂質が作られます。
それがアトビー性皮膚炎をはじめ、多くの病気を引き起こし、症状の悪化に拍車をかけるます。
アトビー性皮膚炎の場合、体内に生じた過酸化脂質が、皮膚の最上層である角質層にまで浸透して水分保湿機能を奪い、皮膚を異常に乾燥させているのです。
その結果、皮膚は弱くなり、長じれば炎症を起こします。

活性酸素の除去システム(SOD誘導能)がうまく作用しないと病気になりやすい

活性酸素は、体内への細菌やウイルスなどの異物の侵入から、体を守る働きをします。 ところが活性酸素は過剰に生産されると、体内の脂質を酸化させ、人体に有害な過酸化脂質を作り出してしまいます。

SOD誘導能とは、人間が本来持つ活性酸素を除去する能力
しかし、人間の体はうまくできていて、通常はSOD(スーパー・オキサイド・ジスムターゼ)という物質を機能させ、過剰に生産された活性酸素を取り除いてくれます。
けれども体質的に活性酸素を取り除くシステムがうまく働かない(SOD誘導能が低い)人もいます。
こういった人々は、環境汚染のため、体内に激増する活性酸素を処理しきれません。
アトピーの患者は過酸化脂質の値が高い
「過去3年にわたって当院に入院した、500人余の重症アトピー性皮膚炎の患者さんの血液を調べたら、対照群の健康な人たちと比べて、過酸化脂質値が異常に高いという結果が出ました。
しかも症状が重いほど、過酸化脂質値も高いのです。
つまり、体質的に乾燥傾向を持つ人の皮膚に、過酸化脂質が付着して、アトビー性皮膚炎が引き起こされます。
そのうえ、やはり体質的にSOD誘導能が低い場合、過酸化脂質が激増して症状の悪化を招くわけです。
SOD療法による驚異のアトピー治療実績
環境汚染と食生活の欧米化がアトピーの主因
以前なら発症しなかった、あるいは消失していたアトビー性皮膚灸が、治らない病気になってしまったのは、急速に進んだ環境汚染と食生活の欧米化に、人間が本来持つ自然治癒力が追いつかなくなったせいでした。
ちなみに、アトピー性皮膚炎は右図のように進行します。
超重症アトピー性皮膚炎を含め、治癒率が99%
しかし、原因がわかれば、対処法が考えられます。実際に、土佐清水病院では、強力なステロイド剤による治療を含め、さまざまな治療法でも症状が軽減せず、体じゅうから血液や浸出液(皮膚からしみ出る液)がにじみ出てボロボロになった皮膚と、昼夜を問わず起こる強烈なかゆみのために、日常生活すら満足に送れない超重症アトピー性皮膚炎の患者さんを、次々と回復させているのです。
治癒率も99%という高さを誇っています。しかも、子供で4~5日、成人で1~2週間という短期間で症状が軽快しています。
普通、入院してアトピー性皮膚炎の治療を受ける場合、最低2~3カ月はかかることを考えれば、これは驚異的な速さです。

SOD療法の実際(SOD様食品・軟膏・食事)

土佐清水病院のSOD療法は、次の三つが大きな柱となっています。

  • SOD様作用食品
  • 軟膏塗布
  • 食事制限
SOD療法① SOD様作用食品
活性酸素を取り除くSOD誘導能を補い、自然治癒力を発揮させるのがSOD様作用食品
アトビー性皮膚炎は、過剰に発生した活性酸素を取り除くSODの誘導能が低いため発病、重症化します。
そこで、SODと同じ働きをする物質(SOD様作用食品)を補って症状の悪化をとめ、自然治癒力が発揮されるよう促すのです。
手軽にとれるSOD様物質(活性酸素による脂質酸化防止のため「抗酸化剤」ともいう)を開発しようと考えた丹羽先生が最初に注目したのは、植物およびその種子でした。
植物が強い紫外線の下でも大丈夫なのは抗酸化剤のおかげ!
植物は強い紫外線にさらされて活性酸素が発生しても、速やかにそれを消去して、みずみずしさをたたえています。
これは植物自身の持つ抗酸化剤のおかげです。植物中には抗酸化剤が二つあります。
  • 一つは、植物自身が紫外線防止のために、植物自身のために作るSOD酵素ですが、これは人間には吸収できません。
  • もう一つの抗酸化剤は、植物の生命活動の中で蓄えられたもので人間や動物に食べられたとき、初めて抗酸化剤の役目を果たす物質があります。
SOD様作用食品は低分子の身体に吸収しやすい抗酸化剤!
そこで、私は実験・研究をくり返し、大豆、ゴマ、胚芽、ハトムギなどの天然の抗酸化剤を、遠赤外線焙煎、麹発酵、焙煎ゴマ油による油剤化といった方法で加工することによりすぐれたSOD様作用食品の開発に成功しました。
土佐清水病院の患者さんは、軟膏を塗布するとともに、このSOD様作用食品および、同じくSOD様作用のある南アフリカ原産のルイボスティーというお茶の粉末を毎日飲みます。
アトピーがSOD様作用食品だけで治癒する
なかには、SOD様食品を摂るだけで、症状が改善されるケースもあります。 以前、私が主張して診察した重症の患者さんに、入院をすすめたことがあります。
ご本人の都合で入院は2週間後だったのですが、病院にいらした患者さんを見て、どうしてこんな軽症の人に入院をすすめたのだろうとわが目を疑いました。
この人は、私が支持した、2週間毎日、SOD様作用食品とルイボスティーTXの粉末を飲み、あとに述べる食事の注意を守っていた結果、アトピーがすっかり良くなり、入院が不必要に思うほどになったわけです。
この一件は、特殊な例ではなく、SOD様作用食品の摂取だけでも、かなりの効果が現れる人が少なくありません。
SOD様作用食品は難病に効果を発揮する
また、SOD様作用食品は、アトピー性皮膚炎のほか、関節リウマチ、レイノー病、ベーチェツト病などの難病、および肝炎、糖尿病、脳卒中、また心筋梗塞、がんの治療・再発予防などに目を見はるような効果のあったことが、学会で逐次報告されています。

SOD療法② AOAエキス軟膏

丹羽靭負(耕三)博士のAOAエキス軟膏は安全なステロイドを安全な量だけ使用
外用治療に使う軟膏は、SOD様作用食品と同じ原料から抽出したエキス(AOA)を、ワセリン基剤に入れたものです。重症の場合は、一般の病院で治療に使われるステロイド剤のうち、最も安全なものを、1/2~1/5の濃度にして混入しています。もちろん症状が好転すれば、濃度を薄めていきます。
高濃度のステロイド剤を使い続けると、皮膚が薄くなり、血管が表層にめだつようになります。これはステロイド剤が新しい皮膚を作る細胞の働きを抑制するため、皮膚が萎縮、老化するせいです。
私が開発したAOAエキス軟膏の画期的な点は、ステロイドの副作用を抑え、効果だけを増幅させる点にあります。それだけでなく、何年もアトピー性皮膚炎で苦しんで、ステロイドに痛めつけられ、老化した皮膚を、元のように若返らせる作用もあるのです。
これらのことは、マウスやヒト培養繊維芽細胞(新しく皮膚を作る細胞)を用いた実験でも証明されています。また、なにより、土佐清水病院で治療を受けた何万人もの患者さんの例が雄弁に物語ってくれます。
さらに、重症の患者さんには、AOAエキス軟膏の上に昔から使われているグリテールパスタ(大豆を長期間発酵させ少量のタールを加えたもの)を重ねてぬり、ガーゼでグルグル巻く「重層療法」を施します。これで皮膚がひび割れているような重症の患者でも、4~5日で快方に向かいます。

AOAエキス軟膏は丹羽靭負(耕三)博士の診療所にて受診をすれば入手可能です。

SOD療法③ 食事指導

アトビー性皮膚炎が重症化する原因は、前述のとおり、環境汚染により体内で過剰に発生した活性酸素が不飽和脂肪酸と結びついてできる過酸化脂質にあります。 環境汚染は簡単には解決できない問題ですが、活性酸素が結合する脂質を摂らないようにすることは、個人の努力でも可能です。
右図に食事の注意を示しておきます。
土佐清水病院以外で丹羽先生の治療を受けることもできます。
お問い合わせ下さい。

このページのトップへ