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あなたは、本当に高血圧?「血圧不安定症」高齢者に増加

測る→「高い」→測る→「上がった」→測る・・・毎日→10回、20回 朝日新聞(98-01-28)から引用

血圧の数値が気になって一日に何回も測らないと気が済まなくなる「血圧不安症」が、高齢者に目立っている。
最近は自動血圧計が家庭に普及し、自分でも測れるようになったが、その数値に不安が増し、さらに血圧が上がる、という悪循環だ。
血圧は、病院の診察室で医師の白衣を見ただけでも上がる。専門家は、一日の中でも大きく変化するということを知ったうえで測って、と呼びかけている。

「血圧不安定症」の例
東京都老人医療センター循環器科部長の桑島巌さんによると、高齢者の患者で最近、家庭などで自動血圧計を使って測っているうちに、数値が上がり、不安に在って来院する患者が目立つ。昨年は1ヶ月に10人近くもいた。
症例1: 女性(74)
  • たまたま医院で受けた血圧測定で、最高血圧が160と出た。心配になり、家族が自動血圧計を買ったのを機に1日に何回も測り始めた。多い時は、1日に10回以上にもなった。
  • 190という高い数値も出て、夜眠れなくなった。測定の記録を全部ノートに張って、都内の総合病院や大学栢院を回り降圧剤などの薬の治療も受けた。
  • それでも下がらず、桑島さんの診察を受けた。「家で何回も測る必要はない」と説明されてからは、血圧も安定するようになった。
血圧を1日に10回以上測る
症例2:女性(71)
  • 1日に20回以上毎日宅で血圧を測っていた。「ちょっと目まいがする」と感じては、血圧を測っているうちに、どんどん数値が上がり、不安になって、夜、同センターの救急外来にきた。
  • 24時間測定の血圧計で調べてみると、いつも血圧が高いわけではなく、数値に過敏になり過ぎているとわかった。そう説明されると、落ち着いたという。
血圧を1日に20回以上測る
症例3:女性(73)
  • 50歳の息子が血圧を測定しているのをそばで見ていて、「自分のも」と測ってもらううちに、180という数値が出た。
  • 「高い」と不安になり、何回も測定しているうちに、さらに不安になって、ついに救急車を呼んだ。診察した桑島さんが、「一時的に上がっただけ」と20分ほど診察室で寝てもらったら、下がった。
血圧が急に不安になり、救急車を呼んだ
症例4:男性(68)
  • いつも自動血圧計を持ち歩き、ゴルフのプレー中にも測っていた。
  • ある時、運動中に測ったため、200という高い数字が出て、あわてて診察を受けにきた。
運動中に血圧が上がった
血圧は、1日に何度も変動し、測る環境によっても変わる
電子機器メーカーのオムロン(本社・京都市)によると、国内の自動血圧計販売数は、年間約160万台。
正しい測り方の知識がないまま、家庭に血圧計が急速に普及したことが、「不安症」の背景にあるようだ。
血圧は、1日に約10万回も変わる。運動や精神的な動揺でも変わる。同センターで47人の高齢者について、診察室に入る前と後ではどれくらい血圧に差が出るかを調べたところ、診察室に入っただけで17くらい上がることもわかった。
「高齢者は、極端に高ければ要注意だが、一時的に180くらいに上がる程度なら、安静にしていれは下がることが多い。
安易に強い薬で血圧を下げてしまうのは心臓にもよくない」と桑島さんは話している。
血圧の正しい数値をだすコツ
  • 家で、安静な状態で測る
  • 起床後、約1時間経ってから測る
  • 頻度は週2,3回程度で充分
正確な血圧を知るためには、まず、自宅で安静な状態にして測ること。起床後約1時聞くらいの時に測るのがよい。 測る前に5分くらいは深呼吸などをする。測る頻度は、1週間に2,3回程度でよく、血圧が安定すれは週1回でもいい。 測った結果は自分で判断せず、医師にみてもらうための基礎データにするなど上手に活用する。指先だけで測る型の血圧計は低く数値が出やすいので注意が必要だ。

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